顔真卿の書法-技法と表現

原田凍谷 中部大学准教授 書家

気鋭の現代書家が王羲之の書法を否定した顔真卿の魅力に迫る!

 唐時代に能書として活躍した顔真卿の書法は、中国・宋時代以降の書法史においても広く伝播、継承されている。
 本書では、王羲之の書法についてまず解説し、さらに王羲之の書法に頼らずそれを改良した、彼の雄勁な書表現の魅力について、詳しく解析する。主要作品の中から、彼独自の筆法およびその特徴が明確に見て取れる具体例を抽出して、新たな視点から、実技的解説とともに検証する。
 また中国ばかりでなく日本へも大いに影響を与えた書法であることにも触れて、顔真卿の書の特質に迫る。

〔目 次〕
[一] 臨書について
[二] 王羲之の書法-従行鋒
[三] 従行鋒からの展開
[四] 顔真卿の書法-先行鋒
[五] 名品鑑賞-顔真卿の楷書法
[六] 顔真卿の書法の系統
[七] 日本への伝播
・A4変型(297×195)
・80頁
・並製カバー装
・2200円(10%税込)
 本体価格2000円
ISBN978-4-7864-0191-6
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